「チームにとって必要不可欠な存在」 法務チームの成長とともに深化したヤプリとLEACTの関係性

株式会社ヤプリ

株式会社ヤプリ

株式会社ヤプリは、「Mobile Tech for All」をミッションに掲げ、モバイルテクノロジーで世の中をもっと便利に、もっと楽しくすることを目指しています。

同社が開発・提供するノーコードのアプリプラットフォーム「Yappli」は、導入実績750社以上。店舗のマーケティング支援から、社内のDX、学校法人の支援まで、幅広い業界の課題解決に貢献しています。

ヤプリの法務グループは、契約法務や機関法務だけでなく、知的財産や債権回収まで幅広い役割を担っています。経営陣や事業部との距離が近く、新規事業の初期段階から関与できることも大きな魅力です。 このチームを継続的に支えているのが、法律事務所LEACTのインハウスサービス。 今回は、ヤプリ法務グループがどのようにLEACTのサービスを活用しているのか、同グループの大森様と笹川様にお話を伺いました。
大森
絢介
経営管理本部 経営管理部 法務グループ マネージャー
1社目でインターネット決済代行の企業に入社し、コーポレート全般を経験。その後IT企業で法務全般を経験し、産業機械を取り扱う商社を経て、2023年1月にヤプリへ入社。現在は法務グループのマネージャーに従事
笹川
玲子
経営管理本部 経営管理部 法務グループ
新卒でSBIホールディングスに入社し、海外ベンチャー企業への投資実務などに携わる。2018年にメルカリへ入社し、株式実務をメインにストックオプションや持株会などの管理運用を担当。2023年10月にヤプリへ入社

幅広い役割を担うヤプリ法務の現在地

まずは、法務グループの現状について教えてください。
大森
様:

2025年6月現在、正社員、アルバイト社員を含めて7名体制です。LEACTの酒井弁護士も、もはやチームの一員なので8名体制と言っても過言ではありません。“チームの雰囲気の良さ”は、このチームの強みだと思っています。

“チームの雰囲気の良さ”はどのようにして作られているのでしょうか。
大森
様:

以前から、毎日1時間程度、全員が参加して各自の業務を相談したり、近況を話したりする場を設けています。これがチームの和気あいあいとした雰囲気の醸成に一役買っていると思います。

ヤプリの法務の仕事には、どのような内容が含まれるのでしょうか。
大森
様:

契約審査や新規事業の契約書の作成などを担う「事業法務」と、株主総会・取締役会、株式実務などに関する「機関法務」に大きく分けられます。それに加えて、知財関係、債権回収や訴訟対応などの業務もあり、業務範囲の広さがヤプリ法務の特徴ですね。メインの担当業務を決めつつも、全員がオールラウンダーを目指せるように、業務のローテーションや兼務も取り入れています。

笹川
様:

私は前職での株式実務の経験を活かして、機関法務をメインで担当していますが、最近は事業法務にも挑戦しています。事業法務、機関法務、知財関係など、分業制になりがちな業務に横断して関われるのがヤプリの特徴です。これは、法務としてのキャリアを考える上で良い経験であり、面白い環境だと感じています。

大森
様:

会社の成長に伴い、利益を次の成長戦略にどう活かすか、という議論が経営レベルで活発になっています。法務として、会社の未来を左右するようなコーポレートアクションに、経営陣と連携しながら関与できる。先日、笹川が担当した自社株買いの案件などは、まさにその一例です。経営に近いところで会社の舵取りの一端を担えるのは、貴重な経験になると思います。

LEACTを起用したきっかけ

LEACTのインハウスサービスを起用したきっかけを教えてください。
大森
様:

私の入社前からLEACTにはヤプリのサポートをしていただいており、驚かれるかもしれませんが、私の採用面接にも、面接官として酒井弁護士がいらっしゃったんです(笑)。

様:
LEACT酒井

3年ほど前、当時の法務マネージャーが退職されるタイミングで、「法務グループの業務が滞らないようにサポートしてほしい」と会社からご相談をいただきました。退職者の業務の引き継ぎ、既存業務の棚卸し、優先順位付け、評価制度作りから採用面接まで、当時の法務グループの皆さんと二人三脚で頑張っていました。

大森さんは外部の弁護士が採用面接に出てきて驚きませんでしたか?
大森
様:

確かにそのときは驚きました。ただ、面接で話す中で、酒井弁護士がヤプリの事業や法務グループの現状に詳しく、その上で「ヤプリの法務組織が今後どうあるべきか」という未来のビジョンまで熱く語っていました。それを聞いて、「この人は“外部の弁護士”ではなく、“中の人”なんだ」と感じ、とても印象的でした。この出会いも、ヤプリに入社する決め手の一つになりました。

チーム体制が強化されてもLEACTを起用し続ける理由

現在は7名体制になり、チームが強化されたことで、LEACTとの関わり方も変化しましたか?
大森
様:

私たちのチームの一員として主体的に動いてもらうという根本は変わらず、毎週の定例ミーティングも引き続き実施しています。ただ、業務をそのままお任せするフェーズから、チームが自走するための「良き相談相手」へと、関わり方は少し変化しました。

LEACTの起用を見直すという選択肢はなかったのでしょうか?
大森
様:

関わり方が変化することはあっても、起用を止めるという選択肢はあり得ませんでした。むしろ、いまも予算の都合でLEACTに相談できないとなると非常に困るため、毎年必要な予算を確保するようにしています。専門性もあり、相談のしやすさもあり、法務チームにとってLEACTは必要不可欠なパートナーになっています。また、法務に留まらず、事業部のメンバーもLEACTのメンバーを「共に働く仲間」と認識していると思います。

セールスなど事業部のメンバーを始め、法務グループ以外の社員も酒井弁護士のことを知っている人が多く、一緒に働く仲間として認識されていると思います。

採用面接でもLEACTが話題に上がったと伺いました。
大森
様:

最近入社してくれたメンバーは、選考段階で「LEACTにサポートをお願いしている。」と伝えたら、非常に好意的に受け止めていました。もともとどこかでLEACTの評判を聞いており、「一緒に働いてみたい」と思っていたようです。それだけLEACTの仕事ぶりは法務コミュニティに高く評価されているんだなと思いましたし、LEACTとの連携が採用の場面においてアピールポイントになるのだと実感しました。

“外部の専門家”と“中の人”。その決定的な違い

LEACTのサービスは、一般的な法律事務所と何が違うのでしょうか?
大森
様:

全くの別物です。これは法務部員によくある悩みの一つだと思うのですが、外部の弁護士に相談すると、どうしても現場の実態にそぐわないアドバイスを頂くことがあります。しかし、LEACTからそのようなアドバイスが返ってきたことは一度もありません。ヤプリという会社とその事業をよく理解しているからこそ、常に事業を前に進めるための適切なアドバイスをもらえます。

笹川
様:

コミュニケーションが取りやすいという点も大きな違いだと思います。外部の弁護士とのやり取りにはある種の緊張感が伴い、堅苦しいコミュニケーションになりがちです。ただ、LEACTとは、毎週定例ミーティングで顔を合わせていることもあり、コミュニケーションをする上での心理的なハードルがありません。

LEACTが事業部のメンバーと直接やり取りすることもあるとか。
様:
LEACT酒井

法務チームがまだ少人数だった頃は、事業部と直接やり取りし、新規事業を共に考えることも多くありました。現在はチーム体制が確立されたので、皆さんの後方支援をすることが多くなりました。

大森
様:

今でもリソースがひっ迫した際には、事業部からの相談をSlackでそのままLEACTにお願いすることがあります。まるでヤプリの法務の一員のように、事業担当者に直接ヒアリングをして進めてくれます。ヤプリの事業とカルチャーを理解しているからこそ、コミュニケーションもスムーズで、返し方も見事だなと感じます。

事業部・法務間のSlackのやり取りを見てくれているのも大きいですね。私たちがLEACTに相談する際、事業の背景や過去の経緯をゼロから説明する必要がありません。私たちの質問の意図を瞬時にくみ取り、「事業部にはこう伝えればいい」という最適解まで示してくれる。この時間的・心理的なコストの削減効果は大きいです。

事業部と法務との間に壁がない、ヤプリのカルチャーも関係していそうですね。
大森
様:

それは間違いなくありますね。法務は時に事業部に対して「NO」と言わなければならない立場にあり、心苦しく感じる場面もあります。ただ、ヤプリの事業部はそれをネガティブに捉えず、「じゃあ、どうすれば実現できるか」を一緒に考えてくれます。この前向きなカルチャーがあるからこそ、法務も事業部に伴走することができていると感じます。

“自走するチーム”のために。これからの成長の重要性

法務マネージャーとして、どのようなチームを目指していますか?
大森
様:

目標は、仮にマネージャーである私が抜けても「自走できる組織」にすることです。近ごろはメンバーも増え、チームとして強くなってきた実感があります。今後は、各自が専門性を持ちつつも、幅広い視野を持つ「ジェネラリスト」としての側面も持ってほしい。その方が、チームとしてより強くなれると考えています。

そのためには「メンバーの成長」が、マネージャーとしての私の重要な責任です。ヤプリは成長できる環境として非常に恵まれているので、その環境を活かしてチームのスキルを底上げしていきたいですね。

成長できる環境として「恵まれている」と感じる点はどこでしょうか。
大森
様:

経験できる業務分野の幅広さに加え、書籍購入や業務時間中のセミナー参加も積極的に推奨されており、自己研鑽の時間を確保しやすい点です。また、LEACTに気軽に相談ができることも大きいです。

ジェネラリストを目指すには、多くのインプットが必要ですね。
笹川
様:

基本は案件を通じて知識を習得しますが、実務においては文献だけでは対応しきれないイレギュラーなことも起こります。そんな時、すぐにLEACTに相談し、的確なアドバイスをいただける今の体制は、本当にありがたいと感じています。

様:
LEACT酒井

大森さんとは、メンバーの成長をどうすればサポートできるかについてもよく話をします。例えば、新しい分野の業務に挑戦する際に、私たちがインプットの部分から伴走できないかなど。個別の案件相談という法律事務所の役割を超えて、他に何が提供できるか。これは、私自身が個人的に模索しているテーマでもあります。

大森
様:

会社のことを深く理解してくれている法律のプロフェッショナルに、成長支援の時間を取ってもらえるなら、それに越したことはありません。「法務担当者の成長支援サービス」のようなものがあれば、需要は大きいと思いますし、私自身もぜひ受けてみたいです。

様:
LEACT酒井

人の入れ替わりが避けられない以上、「成長」の仕組みは組織にとって不可欠です。昨今は即戦力の中途採用が主流ですが、それだけでは採用側の体力勝負になってしまう。中途採用と並行して、自社で「成長をサポートする仕組み」をもつことが、これからの法務組織の強さになるはずです。私たちは、その仕組みづくりをサポートするサービスを提供できないかと考えています。

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